職場の生産性向上

生産性とは

生産性は、インプットに対してどれだけのアウトプットがあったかということを示す指標です。例えば労働生産性は、労働投入量(インプット)に対してどれだけの付加価値を生み出したか(アウトプット)、ということを見ます。

日本の生産性は、海外の主要国と比べて低い水準にあり、これまで何度となく課題として挙げられてきました。そしてこの生産性が昨今、これまでになく注目されるようになってきました。そのおもな理由は、以下のような外部環境の大きな変化・変革です。

▮働き方改革関連法の施行、少子高齢化のボディブロー
働き方改革による長時間労働の是正。少子高齢化による生産年齢人口の減少。

▮DX:仕事のデジタルトランスフォーメーション
安価で高機能なクラウドサービスやRPAなど生産性向上ツールの技術の進展。

▮アフターコロナ時代のパラダイムシフト
テレワークの普及、オンライン活用の新ビジネス様式・新しい価値観の定着。

「生産性の向上を促す外部環境の変化」について考える動画です。

生産性の向上

労働生産性を向上させるためには、付加価値(≒粗利)を上げるか、労働投入量を減らす(効率化する)必要があります。下図に挙げた労働生産性向上の例は、いずれも重要な取組みですが、ここでは、このうち「業務改善」について、その進め方を簡単にご紹介したいと思います。業務改善は、他の取組みと比べると、あまり費用がかからず短期間に実現可能で、セオリー・手順通りに実施すれば一定の成果も期待できます。

労働生産性向上の例

生産性

業務改善

業務改善の流れとしては、まず現状分析によって「業務を見える化」します。生産性改善において、現状を見える化することは極めて重要です。具体的には、業務を棚卸しによりどの業務にどれくらいの時間をかけているかを見える化し、また業務プロセス分析により業務の流れや他部署との関わりなどを見える化します。この2つの分析をもとに、ムダやロスを洗い出していきます。

ムダやロスなどの問題点が明確になったら、製造現場でも使われている「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)」「改善の4原則 ECRS」「標準化・多能工化・平準化」などの手法を使って、生産性向上につながる改善策を検討していきます。

業務改善の流れ

業務改善

※ECRS(改善4の原則):業務改善を考える際の以下の4つの視点の頭文字をとったもの。
Eliminate(その業務をなくせないか)
Combine(複数の業務をひとつにまとめられないか)
Rearrange(作業順序を入れ替えたり、ほかの業務に置き換えられないか)
Simplify(業務を簡素化できないか)

このような「課題」や「お悩み」をおもちではないですか?
✓仕事を受注したいが、人手不足で受注を諦めざるをえない。
✓従業員の長時間労働を改善したいが、仕事量が多くて残業を減らせない。
✓仕事のやり方を工夫して効率を改善したいが、やり方がわからない。検討する時間もない。
✓テレワークの増加を機に、仕事のやり方を抜本的に見直したい。
▶▶▶ このような課題やお悩みの解決をご支援いたします

ご提供サービスの例

「職場の生産性向上」は様々な切り口があります。目的や実態に合った生産性向上の計画策定、導入をご支援をいたします。

01 業務改善の計画策定から実行までのご支援

工数分析や業務プロセス分析などによって業務を可視化し、問題点や解決するべき課題を洗い出したうえで、経営者やご担当者との対話を重ねて業務改善計画を策定します。またご要望に応じて、導入から実行、定着までのご支援もいたします。

02 職場の生産性向上の総合支援

業務改善のほか、IT投資や設備投資、高付加価値商品やサービスの提供、人材育成など、職場の生産性を高める様々な取組みの可能性を総合的に検討し、生産性向上の計画を策定します。そのうえで優先順位の高いものから、施策の導入をご支援いたします。

03 タイムマネジメントのご支援

タイムマネジメントを定着させることによって、残業時間の削減を図ります。標準的なプランでは、タイムマネジメント研修を実施したうえで、下記、行動計画マネジメントの導入をご支援いたします。

➣組織目標と日々の行動をつなげる仕組みづくりを行います。組織目標を週次・日次行動計画に落とし込むことによって、日々の行動が組織目標達成につながるようになります。

➣行動計画をPDCAサイクルでまわしていく(行動計画→成果と時間を意識した行動 → 行動実績の振り返り → 行動の改善)ことによって、行動のムダを日々の活動からそぎ落としていきます。

これらは、あくまで当社提供サービスの一例です。ほかにも、様々な課題に対応していますので、お気軽にご相談ください。